shigesaの声がする…。

Comments (View)
Nov 03 2009

まず、番組を見た視聴者は、「世の中にこんなに悪質な病院があるのか?」「ここは本当に日本か?」と山本病院の実態にさぞ驚かれたことだと思う。しかしながら、実際にはこれは氷山のほんの一角に過ぎない。山本病院が奈良県にあることからも明らかなように、実は山本病院は、こうした病院ネットワークの「下流」、いわば場末の病院である。はるかに実入りの良い貧困ビジネスは、実は、「上流」の大阪にある15ほどの病院(さらにその中心は7つの大病院)が行なっている。


こうした病院の多くは、俗に「行路病院(行旅病院)」として知られており、ホームレスの人々や日雇労働者が、心筋梗塞や脳梗塞などで路上で倒れた場合に、救急搬送先となる。救急搬送された場合には、一刻を争う状況であるから、生活保護の手続きをしている暇など無く、「急迫保護」といって直ぐに生活保護にかけ、生活保護から医療費(医療扶助という)を出せるようにする。これを、医療扶助の単独給付、略して医療扶助単給と呼ぶ。病状がある程度安定すれば、改めて手続きを行なって正式に生活保護受給者となる。


この番組で、「生活保護受給者の患者」と呼んでいたのは、実は、元々はホームレスの人々や、高齢で仕事ができなくなった日雇い労働者である。ほとんどの場合は、救急搬送という形で、行路病院に入ることになり、転院ネットワークの中で一生を終える。

blog comments powered by Disqus